業者選びのポイント

「資金作りをしたいけれど、どんな業者なら安心して任せられるの?」
「チラシやコマーシャルでの宣伝は、どこをチェックしたらいいの?」

お借り入れの際には、不安を感じられることが多いここと思います。大切な資産である不動産を安心して活用するためのアドバイスをいたします。

甘い言葉は危険信号です

『どなたでも絶対ご融資OK』『お断りしません』『他店利用者歓迎』『まとめて一本化』『クレジットカードで現金』このような広告をご覧になったことがありませんか?

あちらこちらで融資を断られて本当に困っている時には、藁をもすがる思いでついつい甘い誘いにのってしまいますが、相手が悪徳業者だった場合は、逆に取り返しがつかない深刻な事態に陥るケースがほとんどです。

電信柱や駅のトイレなどに貼り付けてあるチラシ、折り込みチラシ、一部の雑誌広告などで、

  • どなたでも無条件で必ず融資します
  • どなたでも●●万円即日融資
  • まとめて一本化します
  • 多重債務救済、生活相談・・・
  • 金利カット、長期分割
  • クレジットカードで、お金貸します

等の甘い言葉がたくさん並んでいますが、広告に誘われて申し込みをした結果、法外な手数料を取られたり脅迫されるなどの被害を被る消費者が続出しています。困っているときこそ、業者選びには慎重になってください。

ご融資相談の前に必ずご確認ください

チラシやホームページに登録番号が書いてありますか?

貸金業を営むには必ず知事または財務局への登録が必要です。

東京都または各県の貸金業協会に加盟していますか?

都金協●●●などの表示はありますか?

加盟していなくても違法ではありませんが、加盟していない業者は信用情報機関へのデータ照会ができません。つまり、適正なご融資をするための審査を正確におこなっていない可能性がある=無理なご融資をしている可能性があります。

いわゆる“おとり表現”はありませんか?

東京都貸金業協会では広告上の自主規制を設けており、「とにかく出します」「断りません」「無条件」「簡単審査」のように安易に借り入れができるかのような表現は用いないことになっております。

悪徳業者(紹介屋・整理屋・買取屋)にご注意ください

“おとり表現”を使ったチラシや広告をしている業者のほとんどは、いわゆる「紹介屋」「整理屋」「買取屋」と言われるもので、人の弱みに付け込む恐ろしい存在です。

いかにも助けてくれるかのように見えますが、結果としては負債が増えたり自己破産に追い込まれたりすることが多く、被害も続出しています。

代表的なケースをご紹介します。甘い言葉に騙されることがないよう、ご注意ください。

紹介屋「借りられるお店を紹介してあげます」

あたかも自社で融資するように思わせますが、実際は融資をせず、自社とは無関係の金融業者での融資へ誘導します。いわゆる審査の甘い金融業者を調べておき、あたかも提携業者であるかのように見せかけて紹介を装い、手数料を要求してきます。

「紹介だとは言わないように」等の指示を出すのが特徴のひとつです。
借りられたときは30~50%もの法外な紹介料を要求し、払わないと勤務先などにいやがらせの電話をしたり、脅迫してきたりします。

整理屋「債務を整理して一本化し、長期に返済できます」

「あなたの債務を整理・解決します」などの甘い言葉で広告し、「整理手付金」といった名目で現金などを預かります。実際には何の手続きもおこないませんので、整理をダラダラと引き延ばした挙句、突然連絡が取れなくなったりします。

厄介なことに、中には弁護士と提携してこのような悪質行為をおこなっている整理屋もいます。弁護士が名義を貸しているだけか名前を利用されているだけのケースも多く、実際その場合は業者自身が事務処理をいい加減におこなっているようです。
法外な手数料を取られますが、当然債務は全く減りません。

買取屋「クレジットカードを現金化いたします」

「クレジットカードで解決します」などの言葉で誘い、カードで買わせた換金性の高い商品を安い値段で買い叩きます。

買取屋は買い叩いた商品を高値で売却して利益を得られる仕組みになっています。では買取屋に協力した方はと言うと、確かに一時的には現金が手に入りますが、当然手にした現金以上のカードローンを申し込んだことになりますので、後々の支払い請求に苦しみます。

近年では、「商品代金+手数料を支払う」と言って商品を買わせ、代金を払わないまま連絡が取れなくなるケースも増えています。ちょっとしたお小遣い稼ぎ感覚で手を出したりしないよう、注意してください。

システム金融

融資が受けられない中小企業などを相手に、担保に手形や小切手を振り出させる闇金融の一種です。ダイレクトメールやFAXなどで勧誘し、審査なしに手形や小切手を担保として郵送させるのが手口です。

返済期限になると、別のダミー業者(提携している悪徳業者)からダイレクトメールを送らせますので、返済に困った客はそこから返済資金を借りてしまいます。担保の手形や小切手を取り立てられると困るという理由で、それをくり返しているうちに、最終的には巨額の債務を抱えることになります。
手形や小切手の送り先に郵便局留めを指定された場合などは、システム金融詐欺を疑ってみてください。